⑽『楽観✖️悲観✖️現実』

新しいビジネスや、未来を想像するとき、
「楽観、悲観、現実」
この3つを常に想像する習慣をつけましょう!

これはリスクを考える上でも非常に重要です。
私がここでいうリスクとは「不確実性」の事を指します。

例えば、ある商品を売るとき、
バカ売れ、全く売れない、そこそこ売れる
この三つを考えて、それぞれにおける起こりうる現象のシミュレーションを可能なかぎり考え、対応策まで考えておくことが大切です。

日本でリスクというと「下振れのリスク」を指し、悪い意味で取られがちですが、リスクとは「上振れのリスク」もあります。
一番良いパターン、1番悪いパターン、そして現実的に起こりうること。
これらを想像することによって、それにチャレンジする価値があるか、費用対効果、時間対効果を深く考察することができ、思考訓練としてはかなり鍛えられます。

新しい事にチャレンジすることは大抵の人にとって不安になりますが、心配いりません。それが普通です。
これは本能的なもので、現状維持バイアス(後述で説明しています)が働きます。『プロスペクト理論』です。しかし、そこに、囚われてはいけません。しっかりと上振れのリスクも想像してから判断し、下振れのリスクを上振れのリスクが上回るのなら、トライするべきです。

もちろん、下振れのリスクも深く考慮しておかないといけません。ビジネスでいうと、運転資金がある一定のラインを割れば方向転換したり、撤退するなど。もしくは、何歳までにできなければ諦めるなど。
いわゆる、投資でいう、『損切り』です。これを、決めておかないと人間は夢をみる生き物なので、ズルズルと泥沼にハマってしまいます。

そして、現実的なこと。ビジネスなら、普通に生活できるレベルでしょうか。その状態なら、そこからまた、新しいことにチャレンジすることが可能なので、そこで、また新たな事象に対して三つを考えれば良いと思います。

人はやって後悔するより、やらなくて後悔する方が多いのです。ただし、闇雲にやるのではなく、この三つを考えてやる事にはよって経験が溜まり、新たなチャレンジをする際に成功確率が上がります。感覚が研ぎ澄まされていくのです。

何も考えずにするのは勿体ない。考えて何もしないのも勿体ない。

人生を生きるスパイスとして、新たなチャレンジの捉え方をお伝えできればと思います!

現状維持バイアスとは
現状維持バイアス(status quo bias)とは、変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用のこと。現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し、現在の状況に固執してしまうというものである。

提示された変化にメリットとデメリットがある際、現状得られている利益よりも変化による損失から得る苦痛の方が大きいと判断し、非合理的な選択をする傾向がある。これは、行動経済学のプロスペクト理論の損失回避性が働きかけているからとされる。

自分の所有するものに高い価値を感じ、それを手放すことに強い抵抗を感じる「保有効果(授かり効果)」と類似している。

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