(22) 2軸から考えるビジネス戦略(Google & イーロンマスクから学ぶ)

ビジネス戦略を練る場合にまず基準となる軸を考える必要があります。色々な軸の決め方がありますが、この二つの事例は実に参考になるので自分でもまとめておきたいと思います。

Google

グーグルのビジネスモデルには二つの軸があります。 『確実か不確実なこと』そして『利他か利己』

グーグルは『不確実で利他』のことしかやりません。全てはユーザーのためであり、すべては後でついてくるという考えが大前提にあります。

これは、かなりレベルが高い概念であり、他人のために、不確実なビジネスを立ち上げ遂行する。だからこそ、イノベーションを起こし、誰もが追随できない新しい領域まで到達できたのでしょう。不確実で難しいことをクリアすると人はやる気が増加し、学習と成長の正のスパイラルを起こしやすくなります。それをGoogleはうまく取り込んいます。

グーグルは1日の勤務時間のうち20%が自由な時間を与えられています。自分の仕事以外でも、好きなことをやってよく、採算度外視の他分野のジャンルの研究開発も行って良い。アイデアや欲求を自由にだして、自学自習を行っています。これが、新しい商品の種になったり、他社を買収する際の大きなヒントとなっているそうです。このような社風が大きなイノベーションを生み出す土壌となっています。だからGAFAの一つとなりえたのです。  

ただし、これは非常にレベルの高い話で、利他で不確実なことは、だれもやりたがらないことです。一般のビジネスでは利他で、確実なことを選択することがほとんとです。

このような言葉あります。『究極の利他は究極の利己』 究極の利他であり続けることは、自分にとっての最大のメリットである。他の人を思って絶対的に相手に尽くすことは、実はすべて自分に返ってくるのです。グーグルの『ユーザー』のためを思って研究し商品を開発すれば、すべてはあとでついてくる。これはあらゆる宗教の根底にもある概念です。

『giver(与える人)であれば、与えられる。takerにはなるな! 』 『 与え続けよ。されば与えられん。』

イーロンマスク

イーロンマスクのビジネスモデルの2軸とは『クレバーかフーリッシュ』か『自分からみてor他人からみて』

イーロンマスクは他人からみてフーリッシュ(愚か)であり、自分がクレバー(賢い)と思う事しかしない。

彼が、今まで行ってきたビジネスをみると、Paypal決済やテスラ(電気自動車)、仮想通貨や宇宙開発など。他人から見れば、最初は笑われていたものばかりでした。しかし、年月をかけて完成したときには、誰にも笑われない、それ以上に革新的で新しい時代を切り開くベンチャー企業として、現代のものとしています。

彼は、他人がクレバー、自分もクレバーと思うところはレッドオーシャン(みんなが群がるところ)なのでやらない。他人がクレバー、自分がフーリッシュと思うところはそもそもいかない。彼は自分軸なので。他人がフーリーッシュ、自分がフーリッシュと思うところには、そもそも、ビジネスとして成立しないのでいかない。

ここで、私ごとですが、自分の軸を再考したときに私の軸は『自分と他人』『可能と思うか不可能と思うか』

他人からみると不可能なことで、自分には可能(そして『自分が好き』も入ります)。でも実はこれは非常に脆弱で、私がやっている、他人からみると不可能なことは実は可能なことが多く、私はそのやり方を調べて実行しているだけにすぎない。少し勉強すればすぐに真似できてしまうことが多い。 それではすぐに下剋上にあってしまうので、私は毎日、危機感と悲壮感をもって勉強しています。

このようにGoogleやイーロンマスクの2軸をみるとビジネスの重要なポイントが見えてきませんか?

最後にも一つ 売り上げ、つまりお金は『ありがとうの質と量の総和』。沢山のお金を得たければ、多くの『ありがとう』を集めるにはどうしたら良いかを考えるのが1番の近道です。 

みなさんどうでしたでしょうか?

話にまとまりがなかったかもしれませんが、ビジネスとお金の仕組みの一端でも考えるきっかけなれば幸いです。  

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